広告業界 転職ナビ

現役大手広告代理店勤務の広告マンが広告業界への転職や就職に役立つ情報を紹介

広告業界とは?

広告業界を舞台にしたドラマや映画、芸能人や女子アナが広告マンと交際という記事からか、就活生からの人気も高く華やかな印象を保たれている広告業界ですが、実際にどのような会社があり、どのような構造でビジネスをしているのかをまとめていきたいと思います。

広告業界とは

まず「広告」とは商品やサービスなどを多くの人々や特定の人々に、広告主の目的を達成するために宣伝することです。また、広告は大きく3つに分類することができます。

1.マス広告
マスメディア広告の略称で、マスコミ4媒体のTV、ラジオ、新聞、雑誌のことを指します。不特定多数の人たちに対して、一度に伝えることができるので、影響力は最も大きいです。

最近はTVを見なくなった人が増えたとは言え、いま現在もTV広告は数多く存在する広告の中で最も出稿費が高く、TV局や広告代理店にとっても収益の大きな柱となっています。

2.インターネット広告
2019年にTV広告費を抜き、日本で一番大きなマーケットになったのが、インターネット広告です。種類としてはリスティング広告、アドネットワーク、アフィリエイト広告、ネイティブ広告、SNS広告、動画広告など、幅広い種類タイプの広告が存在しています。

その理由としては、GoogleYouTubeTwitterFacebookInstagramYahoo!など媒体(メディア)毎に独自の広告が存在しているからです。

3.SP広告
セールスプロモーション広告の略称です。自宅の郵便受けに折込チラシやDMが入って来たりしますよね?これらもSP広告に分類されます。他には毎日通勤通学時に乗る電車内の中吊り広告、街中にある看板など野外広告(OOHとも言います)もSP広告の一つです。

広告の種類を一通り理解したところで、次はその広告ビジネスの仕組みを見ていきたいと思います。

広告ビジネスの仕組み

広告ビジネスは広告を出したい「広告主」とTV局や新聞社、出版社などの「媒体社」。広告主と媒体社の間に入り企画や調整を行う「広告代理店」
広告代理店から発注を受けて実際に広告をつくる「広告制作会社」の4社が存在しています。

媒体社の利益は、
広告代理店から支払われる広告を出稿や掲載する際に発生する出稿費。
 
広告制作会社は、こちらも広告代理店から支払われる制作費。

広告代理店の利益は、媒体社に支払う出稿費と広告制作会社に支払う制作費にの合計に15%~20%の手数料をプラスして広告主に請求します。この手数料が広告代理店に収益の柱となります。最近は手数料に加えてクリエイティブ(広告物のこと)を考える費用や人件費や稼働費などフィーを請求する流れがあります。

広告代理店とは

先述した内容のおさらいですが、広告代理店とは広告主と媒体社の間に入り、広告の企画制作や調整を行う会社です。なんとなく、不動産屋とよく似ていますよね。

広告代理店にも大きく3つの種類に分類することができます。
マス広告やインターネット広告、SPなど、あらゆる種類の広告を取り扱う「総合広告代理店」電通博報堂ADKなどが該当します。

インターネット広告のみを取り扱う「インターネット広告代理店」サイバーエージェントセプテーニ、オプトなどが該当します。あとはDM、OOHなどに特化した広告代理店になります。こちらとインターネット広告代理店は、総合広告代理店と異なり特定の分野に特化していることから「専業代理店」と呼ばれています。

広告制作会社とは

名前の通り広告を制作する会社となります。広告代理店から広告主に通した企画を実際に制作するプロ集団です。広告代理店からの発注を受けて業務に取り掛かるため、広告が仕上がるまで広告代理店とマンツーマンで行動を共にします。
 
広告制作会社も広告代理店同様に制作する広告の分野によって、会社が存在しています。TVCMやWEB動画など動画広告をメインとするCM制作会社。ポスターやチラシなどをメインとするデザイン会社などが存在します。
 
この他にも制作する分野によって多数の広告制作会社が存在していますので、興味を持たれた方は、ぜひ一度検索してみて下さい。また、電通博報堂など大手広告代理店には自前の広告制作会社(ハウスプロダクション)がグループ会社として存在していたりします。


以上になります。少しは理解できたでしょうか?
次回もお楽しみ下さい。