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広告界最強の広告代理店!電通について

電通は日本最大の広告代理店です。電通系企業を連合体「電通グループ」の中核を成す企業で、売上高は国内1位。全世界の広告代理店の売り上げランキングでも5位に位置付ける企業です。

電通グループの2021年度の売上高は、な、なんと5.2兆円!
文句なしで日本を代表する企業です。しかし、年間5.2兆円売上高の割には、企業の事業や仕事内容は、いまだ周知されていないと思います。

2016年に起きた電通女性社員の自殺問題や2021年に起きた東京五輪2020の開幕式演出問題などで世間を賑わしたのも記憶に新しいと思います。
更にインターネット上では日本を裏から操る企業、半日企業など、KGBフリーメイソンも真っ青の秘密結社のように書き込まれていますね。

今回の記事では、不思議のベールに囲まれた広告業界ガリバー「電通グループ」、その中でも中核企業である「電通」について迫りたいと思います!

電通グループについて

電通グループは大きく2つに分けることができます。
国内を担当する電通ジャパンネットワーク(DJN)」そして、海外を担当する電通インターナショナル」それぞれのグループの中核を成す企業が、電通電通インターナショナル社(旧電通イージス)です。


電通ジャパンネットワークに所属する代表的な企業は以下の通りです。

1.電通
2.電通国際情報サービス
3.電通デジタル
4.電通プロモーション・グループ(旧電通テック
5.電通ライブ
6.CARTA HOLDINGS
7.SEPTENI HOLDINGS

それぞれの企業の説明は、別個で記事をご用意しますのでお楽しみに!
電通東日本、電通西日本、電通沖縄、CM制作を担当する電通クリエーティブX(クロス)などは、電通単体の子会社という扱いになります。また、番号を振って紹介した上記企業は、電通の子会社ではなく、グループを構成する関連企業になります。

電通について

電通は、1901年に創業した100年を超える歴史を持つ企業です。
当初は「日本電報通信社」という社名で、広告事業の他に、通信社事業を行っていました。

なぜ、現在の電通が通信社事業を行なっていないかといえば、1936年にかつて日本に存在した通信社である同盟通信社に手放したことによります。
それによって、日本電報通信社は社名を改めて、現在に至る電通と言う社名に変更しました。

また、電通から通信社事業を受け取った同盟通信社は、戦後GHQにより、一般報道部門は共同通信社。経済部門などは時事通信社に分割されました。
改めて考えても、電通共同通信社時事通信社の、この3社が同じ会社だったなんて、想像するだけで企業、仕事のスケールの規模の大きさが分かりますね!

残業が多いって本当?

こちらは本当です。ただ先述した2016年に話題となった電通女子社員自殺事件をきっかけに、働き方改革電通グループの中で、待ったなしの課題となりました。22時以降の残業禁止や月に1度の有給休暇とは別の公休などで勤務時間と残業時間の削減に力を入れました。

また、2020年頃から全世界で猛威を振るった新型コロナウイルスでは、いち早くリモートワークを導入し、勤務形態を出社からリモートワークを基本とした働き方に変更しました。

電通グループで働く知人の話によりますと、本年度グループ全体として、年間2400時間以内の徹底を掲げており、残業は年々減っているみたいです。ただ、広告会社の宿命と言っても過言ではない、競合プレゼンなど急ピッチで対応しなければいけない事があった場合は、どうしても残業はあるみたいです。

平均年収1000万オーバーって本当?

こちらも本当です。

平均年収で1000万をオーバーする企業は電通のみです。電通国際情報サービス電通デジタルなどにも年収1000万を超える給料を貰っている社員はいるようですが、全社員の平均とした場合は、1000万以下になるみたいです。中核企業とそれ以外なので、仕方ないといえば仕方ないことなのかもしれませんんが、グループ同士、すぐ隣りで働いている彼らの環境を考えれば少し寂しい話ではあります。

数ある電通グループ企業の中で電通が、唯一、平均年収が1000万を超えている理由としては以下が大きく寄与しています。

1.残業代が全時間支給される

電通グループの就業時間は9:30~17:30の1日7時間。毎日1時間残業するだけでも、20時間分の残業代が支給されます。いや、待って。そもそも、残業代が全支給されるって当たり前じゃない?って思われるかもしれませんが、広告業界の中では珍しいです。

電通のライバル企業の博報堂を始めとする博報堂DYグループも、新卒入社3年〜5年間の間は残業代が全額支給されますが、その後は年棒制になり残業代は支給されず、一時的に年収が下がるという事が起きます。また、電通デジタルなどは30時間分の見込み残業代が予め支給される給与体系を取っています。(勿論、超過分は支給されます)

見込み残業代と残業をした分だけ支給される残業代では、同じ時間残業した場合、残業代額が多いのは後者です。

2.賞与が年4回支給される

内訳としては、業績連動賞与が夏(9月)、冬(3月)の2回。そして、グループ業績賞与が4月と10月に電通グループの中で唯一決まって支給されています。自社業績の賞与の次の月に、2ヶ月連続で賞与が貰えるなんて羨ましい限りですね。他のグループ企業でも業績に応じて臨時賞与や臨時手当といった形で貰える事がある様ですが、毎年ではありませんし、あくまでも自社の業績が想像よりもよすぎた場合のみ支給されるものです。

芸能人と結婚できる?

こちらも本当です。ただ、正確には芸能人と結婚できる可能性が他業種よりも少し多いといった方が的確かも知れません。その理由としては、芸能人を起用した広告やイベント、番組や映画作りを企画制作する立場にある企業、仕事内容であることが考えられます。

電通マンと結婚した芸能人としては、黒木瞳さんや木村多江さん、雛形あきこ久保純子さんなどが有名ですね。あとは女子アナウンサーなども、電通マンと恋愛や結婚したという記事をよく見ますね。これもテレビ局と深い結びつきがある電通の仕事柄、出会う機会があるのだと思います。



以上が、電通電通グループについてになります。知りたかったことや理解が促進したでしょうか?電通以外にも電通プロモーション・グループ(旧電通テック)や電通デジタルなどにも特化した記事を書いていこうと思います。
次回の記事では電通のライバル、博報堂について迫っていきたいと思います。お楽しみに!



↓元電通のコピーライターの方が書いた書籍です。