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日本2位の広告代理店!博報堂について

前回の電通に続き、今回は博報堂について迫っていきたいと思います。
広告業界では誰もが一度は見聞きするふた文字「電博(デンパク)」。
その言葉の通り、日本では電通に次ぐ最大の規模の広告代理店として、立場を不動のもとして君臨しています。

広告業界では当たり前の競合提案(コンペティション
予算が大きく、社会的にインパクトのある仕事は、必ずといっても過言ではないほど競合提案が行われます。

実はこのコンペに呼ばれるのは大体2社なんです。それが電通博報堂
業界3番手のADKも呼ばれているのではないかと思われがちですが、予算や規模が大きくなればなるほど、クライアントに声を掛けられるのは、この2社になる傾向にあります。

就活生や転職活動中の広告マンにとって、大きい仕事に取り組みたいと思っている方は必ずチェックしたいポイントです。
それでは、業界2番手の博報堂について迫っていきたいと思います。

博報堂DYホールディングスとは

博報堂と大広と読売広告社の3社の株式を共同持株会社制度による経営統合によって誕生した持株会社です。電通グループよりも先に経営統合や分社化を先んじて進めていました。

博報堂DYホールディングスは、この3社の社員の出向によって構成されておりますので、博報堂DYホールディングス単体での採用は基本的にしていません。

博報堂について

博報堂は先述した博報堂DYホールディングスの中核企業で、業界2番手の広告代理店です。ペプシマンを手掛けた大貫卓也UNIQLOやTカードのロゴなどを手掛けた佐藤可士和など多くの有名クリエイターを輩出しており、電通と戦える土俵に立っている唯一の広告代理店と言っても過言ではありません。

本社はいま現在は赤坂の赤坂サカス内にある赤坂Bizタワーに入居しています。赤坂駅直結で1階にはスターバックスがあり誰でも利用できます。
とても綺麗でオシャレなビルなので、働く環境としては素晴らしいです。



博報堂DYメディアパートナーズ

こちらはTVのCM枠や新聞雑誌の広告枠を取り扱うメディア部門専門の会社になります。ライバルの電通ADKでは、会社内の部署としてあるのですが、博報堂の場合は違います。HDYグループを構成する博報堂、大広、読売広告社のメディア部門が統合され、一つの会社として独立しました。なので、博報堂、大広、読売広告社には会社内にメディア局はありません。3社のメディア枠を一つに統合することで圧倒的なメディアシェア率を誇る電通に対抗しようと思ったわけです。

博報堂博報堂DYメディアパートナーズとの違い

先程の書いたことのまとめになるのですが、大雑把にいうと博報堂は営業要員、マーケティング要員、クリエイティブ要員が在籍。博報堂DYメディアパートナーズにはメディア要員が在籍しています。HDYグループの言葉を使うと博報堂は総合広告代理店。博報堂DYメディアパートナーズは総合メディア会社になります。

また、博報堂DYメディアパートナーズ博報堂、大広、読売広告社のメディア部門が統合されて設立された会社なので、この3社と一緒に仕事をする機会が多くあります。なので、広告代理店売上ランキングTOP3外の大広、読売広告社博報堂DYメディアパートナーズが持つ国内No.2のメディア枠を利用することができ、ダイナミックな提案を行うことが可能になります。

博報堂も残業が多い?

こちらも電通に劣らず多いです。夜の赤坂Bizタワーを見上げると博報堂が入っているフロアは相変わらず電気がついていたりします。また、残業が多い理由として博報堂専門業務型裁量労働制を採用しているという点も考えられます。新卒3年目までは残業代が出るのですが、そこ以降は専門業務型裁量労働制となり、どれだけ働いても月収が一定になります。なので、残業代が支給される電通とは異なり、そこまで長時間労働に対する管理がいっていないという現実もあります。

平均年収1000万オーバーって本当?

こちらも本当です。恐らく30歳前後で年収1000万を超えるのではないかと思います。残業代が出なくなる専門業務型裁量労働制に切り替わるタイミングで一時的に収入は落ちるんですが、その代わりにボーナスの支給額が大きく変わるので結果的に収入がアップすることになります。
電通は残業代が支給されることよって年収は1000万越えになるのですが、最近は残業時間の削減の年間労働時間に対して制限が強いので、収入が一時期よりも下がってきています。その点、博報堂は基本給とボーナスの合計で年収1000万超なので確実に1000万を超えるという点ではいいポイントなのかもしれません。

就職するなら、博報堂電通どっちがおすすめ?

収入の面では電通の方が多いですが、どちらも日系企業としては最高の年収を誇るので大差はありません。しかし、電通は先程書いた通り残業削減などにより昔ほど高収入ではなくなってきたのも確かです。その点、博報堂は基本給と賞与の合計で確実に1000万越えするので、「私は残業をしない!定時で帰る!」という強い意志があれば博報堂なのかもしれません。

仕事のスケールに関しては、やや電通がリードしています。東京五輪などといった国の一大イベントは政府とのコネクションの強い電通が担当することがほとんどです。しかし、民間企業のプロモーションなどに関しては、そこは電通博報堂との競合コンペで勝利して方が担当することになるので、大差はありません。また、福利厚生などは電通が充実しています。家族手当や東京ディズニーランドに無料でいけるチケットなどを貰うことができます。博報堂は家族手当などなく基本給が高い分それで全てを賄うといった形になります。



以上、広告業界第2位の博報堂についてでした。
これからもADKサイバーエージェントといった広告代理店から、電通デジタルや博報堂プロダクツなど代理店のグループ会社などにも紹介していきたいと思います。また、現役広告マンがおすすめるモノなども併せて紹介していきたいと思いますので、宜しくお願いいたします♪




↓元博報堂の方が書いた書籍です。分かりやすくてオススメです。